後姿のピアニスト ♪ 新編集版 ♪
♫ 女 ♫
ベーカリーは今日も朝から賑わっていた。
いつもより若干少ないかなと思う程度で、緊急事態宣言の影響はほとんど感じなかった。
開店前に心配していたオーナー夫妻の顔にも安堵の表情が浮かんでいるように見えた。
勤務時間が終わると、いつものようにパンを2つ貰って店を出た。
4月上旬とは思えない強い日差しが照りつけていたので日陰になっている所を探しながら自転車を漕いだが、太陽は真上に近かったので結構な紫外線を浴びてしまった。
明日からはもっとしっかりUVをしなければ、と思いながら葉が生い茂っている樹の下にあるベンチを探して座った。
もうすぐ昼休みの時間が始まる。
いつものようにOLでいっぱいになるだろうと思っていたが、12時を過ぎても公園にやってくる人はまばらだった。
自粛?
緊急事態宣言を受けて?
これからずっと?
いつまで?
公園内を歩くまばらな人影を見ながら、何か得体のしれない嫌な予感が首筋から背中にかけて撫でるように落ちていった。
そしてそれは部屋に戻ってからも続いた。
ベーカリーは今日も朝から賑わっていた。
いつもより若干少ないかなと思う程度で、緊急事態宣言の影響はほとんど感じなかった。
開店前に心配していたオーナー夫妻の顔にも安堵の表情が浮かんでいるように見えた。
勤務時間が終わると、いつものようにパンを2つ貰って店を出た。
4月上旬とは思えない強い日差しが照りつけていたので日陰になっている所を探しながら自転車を漕いだが、太陽は真上に近かったので結構な紫外線を浴びてしまった。
明日からはもっとしっかりUVをしなければ、と思いながら葉が生い茂っている樹の下にあるベンチを探して座った。
もうすぐ昼休みの時間が始まる。
いつものようにOLでいっぱいになるだろうと思っていたが、12時を過ぎても公園にやってくる人はまばらだった。
自粛?
緊急事態宣言を受けて?
これからずっと?
いつまで?
公園内を歩くまばらな人影を見ながら、何か得体のしれない嫌な予感が首筋から背中にかけて撫でるように落ちていった。
そしてそれは部屋に戻ってからも続いた。