後姿のピアニスト ~辛くて、切なくて、 でも、明日への希望に満ちていた~ 【新編集版】
 旅行センターから紹介されたオプショナルツアー会社に了解を取ったあと、ホテルに帰って『カヌー体験ツアー』の情報を会社に送信した。
 その後、電話やメールで社員に指示を出しているとあっという間に夕方になり、窓の外は真っ暗になっていた。
 その暗さに反応するようにお腹の虫が動き出した。
 胃袋の勝手丼は完璧に姿を消していた。
 男はホテルを飛び出し、炉端焼きの店へ足を速めた。

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