後姿のピアニスト ~辛くて、切なくて、 でも、明日への希望に満ちていた~ 【新編集版】
 注文をすると、すぐにビールが運ばれてきた。
 グイッと呷ると、喉に沁みた。
 ググっと半分ほど飲んだあとショルダーバッグからカメラを出してテーブルの上に置くと、それを待っていたかのように刺身の盛り合わせが出てきた。
 釧路漁港から直送された新鮮な刺身だ。
 マグロ、スケトウダラ、サバ、タコが2切れずつ皿に盛られている。
 マグロから食べ始めたが、どれも新鮮でメチャクチャ旨かった。
 さすが、おすすめコース。
 
 感心していると、皿が空になるのを見計らったように焼き物が出てきた。
 シシャモだ。
 かぶりつくと、ジューシーな身と卵のつぶつぶ感のコラボレーションがたまらない。
 これだけで大満足。
 と思っていたら、なんと、ホッケが出てきた。
 一夜干しだろうか、
 脂の乗り方が半端ない。
 外はカリッとしているのに中はジューシーで、そのバランスが絶妙。
 モノがいい上に焼き方が最高とくれば言うことなし。
 男の味蕾が脱帽していると、次の焼き物が出てきた。
 カキとホタテだ。

 キター! 
 煮汁の中に浮かぶカキとホタテが男を呼んでいた。
 先ずカキを頬張る。
 う~ん、ミルキー! 
 あっさりとした煮汁とカキの塩味がベストマッチ。
 言うことない。
 さて、次はホタテだ。
 少し濃いめの煮汁がホタテの旨味をうまく引き出している。
 それに、このぷりぷり食感がたまらない。
 も~どうにでもして! 
 男は身も心もホタテに捧げた。
 
 その後、紅鮭や焼肉が出てきて、最後に漬物とご飯で〆た。
 生ビール3杯とおすすめセットで計5,995円。
 お腹満腹、心も満腹の大満足ディナーが完了した。
 もちろん、料理の写真はばっちり撮った。
 ホテルでチェックして明朝アップしよう。

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