後姿のピアニスト ~辛くて、切なくて、 でも、明日への希望に満ちていた~ 【新編集版】
♫ 女 ♫
「遅いわね」
奥さんが柱時計を見上げた。
約束の時間を15分過ぎていた。
「道に迷ったのかしら? でも、迷うようなところはないはずだし……」
女も時計を見上げた。
14時45分だった。
「電話してみましょうか」
奥さんは頭を振った。
「電話するのは相手の方よ。遅れるなら遅れるで連絡があってしかるべきでしょう」
その通りだった。
こちらが提示した候補日から今日を選択したのは向こうの方なのだ。
15時になった。
連絡はなかった。
奥さんがパソコンを開いてメールを送った。
どうなっているのですか、と。
宛先はYOUR DREAMで、CCは担当社員の携帯電話だった。
しかし、奥さんが送信したメールに返信が来ることはなかった。
いつまで経っても連絡はなかった。
「遅いわね」
奥さんが柱時計を見上げた。
約束の時間を15分過ぎていた。
「道に迷ったのかしら? でも、迷うようなところはないはずだし……」
女も時計を見上げた。
14時45分だった。
「電話してみましょうか」
奥さんは頭を振った。
「電話するのは相手の方よ。遅れるなら遅れるで連絡があってしかるべきでしょう」
その通りだった。
こちらが提示した候補日から今日を選択したのは向こうの方なのだ。
15時になった。
連絡はなかった。
奥さんがパソコンを開いてメールを送った。
どうなっているのですか、と。
宛先はYOUR DREAMで、CCは担当社員の携帯電話だった。
しかし、奥さんが送信したメールに返信が来ることはなかった。
いつまで経っても連絡はなかった。