『後姿のピアニスト』 ~辛くて、切なくて、 でも、明日への希望に満ちていた~ 【新編集版】
病棟へ行って、エレベーターに乗って、7階で降りた。
病室のドアには名前の掲示がなく、部屋番号だけが示されていた。
プライバシー保護を重視している病院だと思った。
教えられた番号を見つけたのでノックをした。
しかし、返事はなかった。
もう一度ノックをすると、今度は「はい」と小さな声が返ってきた。
静かにドアを開けると、大部屋ではなく個室で、怪訝そうな表情の女性がこちらを見ていた。
それは無理もなかった。
この顔に見覚えはないのだ。
警戒されないようにドアを開けたまま自己紹介をした。
すると、怪訝そうな表情が消えて、手招きをされた。
近づくと、ベッド脇の椅子を勧められた。
ベッドから起き上がろうとしたので、そのままで、と手で止めた。
彼女は、わかったわ、というような笑みを浮かべて寝たまま口を開いた。
病室のドアには名前の掲示がなく、部屋番号だけが示されていた。
プライバシー保護を重視している病院だと思った。
教えられた番号を見つけたのでノックをした。
しかし、返事はなかった。
もう一度ノックをすると、今度は「はい」と小さな声が返ってきた。
静かにドアを開けると、大部屋ではなく個室で、怪訝そうな表情の女性がこちらを見ていた。
それは無理もなかった。
この顔に見覚えはないのだ。
警戒されないようにドアを開けたまま自己紹介をした。
すると、怪訝そうな表情が消えて、手招きをされた。
近づくと、ベッド脇の椅子を勧められた。
ベッドから起き上がろうとしたので、そのままで、と手で止めた。
彼女は、わかったわ、というような笑みを浮かべて寝たまま口を開いた。