クラスのマドンナに告られた

「ごめんねみんな騒がしくて」
「いや良いよ。シーンとしてた方が嫌だし」
「ならよかった。で、もう少し付き合ってくれる?」
「何を?」
「ちょっともう少し遊びたくて」

 と、そう言ってゲームソフトを取り出してきた。

「なるほど、これで勝負ってわけか」
「そうよ」

 と、キングカートをし始めた。まあ単なるカートレースゲームだ。

「さてと行きましょうか」
「だな」

 と、リモコンをハンドル代わりにしてプレイを開始する。

「行きますよ!」

 と、さっそく未来がスタートダッシュを決めて一位に躍り出る。

「なるほど、良い感じだな」
「まあね。私これ得意だからね。翔太君には負けないよ」
「おう、俺も負けねえ」

 と、カーブをインコース攻めして順位を一気に上げる。

「おお、やりますね」
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