クラスのマドンナに告られた

「ラスト半周これで決まるな」
「そうだね、でも勝つのは私」
「いや、俺だ」

 と、俺たちはデッドヒートを演じる。

「勝ちましたね」
「はあ?」
「私の手持ちアイテムを見て?」

 そこには追尾マシーンがあった。

「まさか……」
「そう、ゴール前でこれをぶつけるの」

 ゴールまでの距離はあと一コースの三分の一だ。もう後がない。そこで、アイテムボックスを取る。このアイテム次第で勝敗が決まる。

「うおお! しめた! ガードアイテムだ」

 と、即アイテムを使い背後を固める。

「しまった」

 と言って、未来がアイテムを使うが、

「もう遅い!」

 と言ってそのままゴールする。

「先使っていれば良かった」
「ドンマイ」
「まあいいわ、次勝てばいいもの」

 そしてもう一戦した。

「はあ疲れた」
「そりゃあそうだろ、もう疲れたわ」

 もう時間は九時半だ。何時までいてもいいとは言われたとはいえ、そろそろ帰らないと明日がきつくなる。

「じゃあまた明日」
「うんまた明日」

 そしてその場は解散となった。
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