クラスのマドンナに告られた
 土曜日。

 俺は未来の指名した場所に向かった。

 そこは水族館、デートスポットとしてベタ過ぎる場所だ。

「お待たせ!! 待った?」

 そう汗をかいている未来に言われた。

「大丈夫だ。そんなには待ってない」

 そう、彼女に伝える。実際俺が待った時間はたったの五分程度だし、そもそもまだ待ち合わせの時間ですらない。

 未来が「そう。良かった」と言った後、俺たちは水族館の中に入った。
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