クラスのマドンナに告られた

「なんだ? お前は。およびじゃないんだよ」
「翔太君!!」
「え?」

 男たちは目を丸くした。未来が今の瞬間、俺に抱き着いたのだ。

「おいおい、冗談きついぜ。もしかしてこいつと回ってるのか? 絶対俺たちと回ったほうがいいと思うぜ」
「余計なお世話です。私は翔太君と回るんで」
「おいおい、やめた方がいいぞ。もし俺の悪口言おうものなら、未来に論破されるぞ」
「そういう事なんで」

 そう言って俺たちは手を組みながら帰って行った。

「本当ありがとう。翔太君」
「いや、もっと早く来たらよかったな」

 そしたら嫌な気分をさせることもなかったのに。
< 33 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop