クラスのマドンナに告られた

「いや、来てくれただけでうれしい」
「おう。しっかし、何であんな人種がいるんだろうな。明らかに未来嫌がってただろ?」
「うん。めっちゃ嫌だった」
「少し考えたらわかるだろうに。とにかくお疲れ様」
「なんで?」
「ナンパ男に疲れただろうから」
「ありがとう……やっぱり翔太君は優しいね」
「おう」

 そしてご飯が終わり、次もまた進みだした。そこでも多くの魚を見た。ただ一つ、さっきと変わったことがある。未来が若干積極的になっているのだ。もしかして俺がナンパから未来を助けたからなのだろうか。
 今俺は未来と手をつなぎ、たくさんの場所を見て回った。恋人つなぎでだ。

 楽しかった。

 すごく楽しかった。
 デートと言うものをしたのは初めてだったのだが、こういうのもありだなと思った。
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