クラスのマドンナに告られた

「てか次の歌うたうぞ。時間がもったいねえ」
「はーい」

 そして俺も次の曲を歌った。

「それで今日は私の家に来てもらえませんか?」
「ん? 急にだな」
「言うの忘れててごめんなさい。でも紹介したくて」
「うちのご飯とか大丈夫かな?」

 さっき来たメールの内容によると、今日はあと三十分程度でご飯ができるらしい。

「それなら大丈夫ですよ。まさか彼女ができたから彼女の家に行くって言って、だめです! 帰ってきなさい……なんて言う親いないと思いますよ」
「そうだといいんだが」

 と、メッセージアプリで母さんに送る。

(え? 本当なの? それは)

 と言う返事がさっそく来た。

(ああ、今日告られた)
(それは良かったわね。帰りは何時くらいになる?)
(たぶん、七時ぐらい?)

 知らんけどそれぐらいかな。

(わかったわ。最悪、向こうでご飯食べてきてもいいわよ)

「よし、大丈夫だって」
「それじゃあ今度こそレッツゴー」

 とい、家に行くことになった。
< 9 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop