初恋愛-ハツレンアイ-
渡したお茶をコクリと飲む凛の隣に腰掛け、フワリとした髪をそっと撫でながら、再び

「で、何があった?」

と微笑んで尋ねると、
凛はゆっくり今日あった事を話してくれた。


やっと加護原の電話の内容が理解でき、『頑張んなさいよ。』の言葉も納得が出来た。
アイツ…

フッと笑みが零れた。
話し終えた凛が健の顔を覗き込みポソッと

「嫌いにならないでね」

眉尻を少し下げ心配気に
言った。
< 105 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop