初恋愛-ハツレンアイ-
怪我をさせた責任も感じていたため

「わかりました…」

そう答えた健の顔は不安気だった。

この人に、振り回されそうだ…
昔みたいに…


夜、家に帰り、見れなかった携帯の着信三件が凛と分かり、慌ててボタンを押し、携帯を耳に当てた。

「今日電話出られなくてごめん。」

凛の『もしもし』の声が聞こえると直ぐに言った。

『帰り保健室に行ったらいないし、携帯は出ないし、何してたの?』

少し拗ねたような口調の凛に

「あ…、学校の用事でちょっと出掛けてて、ごめんな。」

那智さんに頼まれた事を思い出し、ほんの少し考えてから話した。

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