初恋愛-ハツレンアイ-
かなり動揺はしていたが、冷静に判断していく必要がある…

机に両肘をついて、組んだ手を唇に付けたまま、暫く無言でタクからの報告を頭の中で整理してみた。

タクに視線を向けると、それを待ってくれていたかのように、こちらを見つめていた。
視線がぶつかると

「この車は、カイと凛ちゃんのいる場所に向かっています。」

タクの言葉に、予想していた健は、ウンと頷いてみせ

「タク、まず礼を言うよ。有り難う。

…お前の報告からすると、凛は安全だと思っていいな。ただカイに接するのは凛をこの手に取り戻してからだ。」

タクの調べでカイが動くのは明日…
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