初恋愛-ハツレンアイ-
まだ少し瞳は虚ろだが、視線はしっかりぶつかり合った。
目頭が熱くなり、込み上げてくる涙を、グッと堪え微笑むと、凛も微かに口角を上げ、そのまま意識を失った。

打ち合わせ通り、一緒に居るやっちゃんに凛を託し、カイの元に行ったタクの方へ足を運ぶ。


タクに声を掛けられたカイは、少し驚いた様だったが、サングラスを外しながら余裕たっぷりに

「あれ?貴方は確かやっちゃんの彼ですよね?
よく此処が分かりましたね。」

そう言って笑ってみせた。
< 149 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop