初恋愛-ハツレンアイ-
「確かによく似てはいるが、調べた結果、お前が弟のアルゲネス、遺体で発見された方が、兄のアルギオスと判明したんだよ。
それに、遺体を調べれば
体内から薬物反応がでるんじゃないか?
凛が飲まされた薬と同じものが…

国に帰っても、お前に待っているのは、王位じゃなくて犯罪者としての牢獄だよ。」

健が言い終えると、カイは、ガクンと膝を付き力無く項垂れた。
その表情は、血の気が引いて蒼白、口は半開きで下に落とした瞳は何処を見つめているのか、もはや抜け殻の様だった。

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