初恋愛-ハツレンアイ-
二人きりになった保健室で、健は改めて凛に
「卒業おめでとう。
やっと先生と生徒じゃなくなるな…」
笑顔で言うと、「そうだね。」と笑顔で答える凛と視線がぶつかり、磁石が引き寄せられるように
抱き合う。
ふわりと凛からの甘い香りが鼻をくすぐり、胸の高鳴りと重なり合って、心地良く感じつつも抑えが利かなくなる前に、
体を離し
「…と、俺からの卒業祝いと、この続きは俺の家でね。」
悪戯っぽくウインクしてみせると
「え、やだ…、健ってば
何言ってるの…。」
頬を赤らめて、しどろもどろの凛に
「嫌?」
凛の顔を覗き込んで聞くと、更に顔を真っ赤にして俯いた大きな瞳を左右に動かし
「嫌なわけない…。」
消え入りそうな声で言った。
そんな凛に嬉しく思うと同時に、少し意地悪な事してしまったなという気持ちが混じり、何とも言えない笑顔を浮かべ、凛の頭をポンポンとしてから、机の上に置いておいた那智さんからの小包を凛に渡した。
「仕事があるから行けないって言ってたのに、
お母さん来てくれたんだ…。」
嬉しそうに、少し照れたような微笑みで、小包を開けながら言った。
「卒業おめでとう。
やっと先生と生徒じゃなくなるな…」
笑顔で言うと、「そうだね。」と笑顔で答える凛と視線がぶつかり、磁石が引き寄せられるように
抱き合う。
ふわりと凛からの甘い香りが鼻をくすぐり、胸の高鳴りと重なり合って、心地良く感じつつも抑えが利かなくなる前に、
体を離し
「…と、俺からの卒業祝いと、この続きは俺の家でね。」
悪戯っぽくウインクしてみせると
「え、やだ…、健ってば
何言ってるの…。」
頬を赤らめて、しどろもどろの凛に
「嫌?」
凛の顔を覗き込んで聞くと、更に顔を真っ赤にして俯いた大きな瞳を左右に動かし
「嫌なわけない…。」
消え入りそうな声で言った。
そんな凛に嬉しく思うと同時に、少し意地悪な事してしまったなという気持ちが混じり、何とも言えない笑顔を浮かべ、凛の頭をポンポンとしてから、机の上に置いておいた那智さんからの小包を凛に渡した。
「仕事があるから行けないって言ってたのに、
お母さん来てくれたんだ…。」
嬉しそうに、少し照れたような微笑みで、小包を開けながら言った。