初恋愛-ハツレンアイ-
二人かなり満足して、お皿の料理はあっという間に綺麗に無くなった。

デザートのケーキまでは
さすがに手が回らず、
知り合いのケーキ屋に頼んで、二人用の小さな苺のたっぷり乗ったデコレーションケーキを作ってもらった。

紅茶を入れ、それをソファーの方のテーブルに置
き、ゆっくりと味わうことにした。

部屋中に置かれたキャンドルの炎の明かりだけの空間は、心地良い時間を与えてくれる。

健の横で、紅茶を口にし、ケーキを美味しいと嬉しそうに食べている凛の顔は、キャンドルの明かりのせいばかりではなく
ほんのり赤らんでいた。

少しとは言え、注がれたワインを飲み干した凛は
「少し酔ったみたい。」ヘヘッと笑い、
言うように酔っているせいかよく喋る。
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