初恋愛-ハツレンアイ-
ベッド脇の窓のカーテンから漏れる光と、腕に感じる重みで目が覚めた。
自分の腕枕で、綺麗な寝顔を見せる凛の髪をそっと撫でていると、
「ん…。」
凛が目を開けた。

「おはよう。」

笑顔で言うと、布団で口元を隠すように

「おはよう…」

照れ笑いを浮かべて言った。
そんな小さな仕草にも胸がキュンとなり、夕べの事を思い出し

「体、辛くない?ごめん、俺…」

言いかけた健の口に凛は手を当て遮り

「健、謝ってばっかり…
平気だよ。
この痛みは健と結ばれた証、幸せだよ。」

頬を赤らめながら微笑んで言う凛をギュッと抱きしめ、体だけではない、心も繋がる幸せと喜びを改めて噛み締めていた。


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