初恋愛-ハツレンアイ-
車に乗り込みエンジンをかけると、テレビがついて、特に見ている訳ではないが、二人自然に視線を落としながら
先に口を開いたのは凛だった。

「大学時代の悪友さん達はいつもあんな感じなの?」

悪友にさん付けするところが可愛いな、と思いながら

「まあテンションは高い奴らだけど、今日は凛を見たから特にかな?
大丈夫だった?嫌じゃなかった?」

少し心配そうに聞くと

「全然大丈夫だったよ。少しビックリしたけど…
でも健が、私のこときちんと紹介してくれてたのが凄く嬉しかった。」

そう言って、健を見つめ微笑む凛に、そっと口づけをした。

キスはもう何度もしているが、その度に凛は顔を赤らめ俯く。

愛おしくて堪らなくなり、沸き立つ感情を抑えるのが大変だ。

「よし、夕御飯でも食べに行くか。」

車を走らせた。
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