初恋愛-ハツレンアイ-
まいった…
俺の知っている女は、
そういう顔は狙ってするのに、凛は全く意識していない。
その無防備さに、時折モヤモヤとした感情が顔を出す。

凛は分かっているのだろうか、俺がお前を好きなただの男であるということを…

こんな思いを悟られないように、慌てて微笑み返す。

凛は「さてと…」と言って立ち上がり、ご飯の準備を始めた。

今回も『疲れているんだからゆっくりしてて』と手伝わせてくれなかった。
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