初恋愛-ハツレンアイ-
凛の方は全く知らない様なのに、向こうは名前を知っていた…
勘違いにしては、気味が悪いから健に報告に来たということらしい。

今までなら真っ先に凛自信がいいに来るはずだが、今の二人の状況が微妙なだけにやっちゃんが、
代わりに教えてくれた。

確かに気になるし、
注意して見ておこう…

「有り難う、姫宮。」

お礼を言う健を背に、ドアに向かうやっちゃんが

「凛はまかせて。」

右手をヒラヒラさせて出て行った。

相変わらず心強いやっちゃんだ…

フッと笑みが漏れた。

そのまま窓に向かい、
縁に頬杖を付きながら

「聞いていたんだろ?」

窓の外に視線を向けた。
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