初恋愛-ハツレンアイ-
静かに頷くやっちゃんに

「俺は…

やっちゃんに夢中のキュートボーイで~す!」

真顔で『俺は』を言った後、いつも以上にオチャラケテて言った。

瞬間、シュッとやっちゃんの蹴りが、タクの脇腹目掛け飛んできたのを、かろうじてかわしたタクに

「ふざけんなー!」

そう言って怒り心頭のやっちゃんは、ズカズカと行ってしまった。

その瞬間のタクは、ちらりと真顔を覗かせたが、直ぐにいつものようにヘラヘラと、
「待って~」と追いかける光景に戻っていた。
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