初恋愛-ハツレンアイ-
「で?何があったの?」

皆既に揃っていて、席に着くなり加護原が聞いてきた。

今まで断っていた健が、急に来たものだから、
全員何かあるだろうと、興味津々で体を乗り出していた。

「ちょっと注文くらいさせろ。」

軽く溜め息をついて言うと、またもや加護原が

「注文済み、まずはビールでしょ?
食べ物もいつも通り適当に頼んであります。」

誇らしげに、『どうだ』と言わんばかりに、顎を上げて言った。
< 89 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop