初恋愛-ハツレンアイ-
凛は、『えっ?』て顔をして直ぐに慌てて

「ちっ違います!」

否定すると、
彼女は、少し眉をひそめて

「ねえ、健はこのこと知っているの?

もし凛ちゃんが逆の立場だったらどう思う?
自分の知らないところで彼が、二人きりではないにしても、女の人と会っていたら…

確かに彼は年上で大人かもしれない。
でも、凛ちゃんと同じように傷つくし、嫉妬だってするのよ?」

と言うと、凛はハッとしたように

「あたし…」

発っした言葉は微かに震え、大きな瞳は潤んでオロオロし、明らかに動揺しているのが分かった。
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