護衛騎士は聖女の教育係(男性不信)を一途に愛する
一つ、また一つとボタンが外されていく。次第にあらわになる胸元にフィオナは動揺していた。鍛え抜かれた胸板はシャツの間からでもよくわかる。男らしい体つきに、フィオナは自分の顔がどんどん熱くなっていくのを感じていた。
(え?な、なんで?なんでヴィアはシャツのボタンを外しているの?)
全てのボタンを外し終わったヴィアは、静かにシャツを脱ぎ出す。フィオナは驚いて両目を瞑ると、ヴィアはまた静かにため息をついた。
「フィオナ。知りたいんだろ。目を開けてくれ」
ヴィアの言葉にフィオナは一瞬肩を揺らしたが、意を決して目をゆっくりと開く。そして、目の前の光景に絶句した。
ヴィアの右肩に大きな痣ができている。矢が刺さった部分が一番濃く、その周辺がグラデーションのように淡くなっている。痣の濃い部分は皮膚が爛れ始めていた。
「その痣は……まさか」
「そうだ、あの時の矢が原因だ。騎士団長は俺は大丈夫だろうと言っていたが、大丈夫ではない。俺の体は今でも毒に侵され続けている」
あまりの衝撃にフィオナは絶句したままだ。だが、我にかえりヴィアを凝視する。
「そんな、だって、あなたには愛する人がいないって」
「……いるんだよ、愛する人が」
(え?な、なんで?なんでヴィアはシャツのボタンを外しているの?)
全てのボタンを外し終わったヴィアは、静かにシャツを脱ぎ出す。フィオナは驚いて両目を瞑ると、ヴィアはまた静かにため息をついた。
「フィオナ。知りたいんだろ。目を開けてくれ」
ヴィアの言葉にフィオナは一瞬肩を揺らしたが、意を決して目をゆっくりと開く。そして、目の前の光景に絶句した。
ヴィアの右肩に大きな痣ができている。矢が刺さった部分が一番濃く、その周辺がグラデーションのように淡くなっている。痣の濃い部分は皮膚が爛れ始めていた。
「その痣は……まさか」
「そうだ、あの時の矢が原因だ。騎士団長は俺は大丈夫だろうと言っていたが、大丈夫ではない。俺の体は今でも毒に侵され続けている」
あまりの衝撃にフィオナは絶句したままだ。だが、我にかえりヴィアを凝視する。
「そんな、だって、あなたには愛する人がいないって」
「……いるんだよ、愛する人が」