護衛騎士は聖女の教育係(男性不信)を一途に愛する
結ばれる心
「ヴィア、私はあなたを助けたい」
静かに、強い意志のこもった声でフィオナはヴィアに告げた。フィオナの言葉にヴィアは驚き、動揺している。
「だめだ、君は男に触れられたら苦しくなるだろう。フィオナに辛い思いをさせてまで俺は自分が助かりたいとは思わない。フィオナの辛く苦しむ姿を俺は見たくないんだ」
「だめじゃない、私はあなたを助けたいの。このまま何もしないで、あなたが毒に蝕まれていく方がよっぽど辛いわ、そしてもしあなたがこの世からいなくなってしまったら、私はもっと苦しくなる」
自分の胸を押さえて必死に訴えかけるフィオナを見て、ヴィアは困惑するしかなかった。
「だからと言って、君が俺を受け入れられるわけじゃないだろう。それに、呪いは愛する人と心から愛し合うことでしか解けない。フィオナは俺を好ましく思ってくれているかもしれないが、愛しているわけではないだろう」
悲しげに少し微笑みながらヴィアは言う。ヴィアの言葉に、フィオナの胸はギュッと押し潰されそうになっていた。
(愛していない?本当に?だとしたら私のヴィアに対するこの気持ちは一体なんだっていうの?)
「……わからない、わからないの。でも、私はあなたを助けたい。あなたのためならきっとなんだってできる。もし可能性があるのなら、私はその可能性に賭けたいのよ、ヴィア」
フィオナはキラキラとした瞳で見つめそう訴えかけてくる。愛する相手からひたむきにそんなことを言われて、気持ちを抑えられる男なんて果たしているのだろうか。
そっと、ヴィアはフィオナの頬に手を伸ばす。いつものように、頬には触れずすぐそばでその手は止まった。
静かに、強い意志のこもった声でフィオナはヴィアに告げた。フィオナの言葉にヴィアは驚き、動揺している。
「だめだ、君は男に触れられたら苦しくなるだろう。フィオナに辛い思いをさせてまで俺は自分が助かりたいとは思わない。フィオナの辛く苦しむ姿を俺は見たくないんだ」
「だめじゃない、私はあなたを助けたいの。このまま何もしないで、あなたが毒に蝕まれていく方がよっぽど辛いわ、そしてもしあなたがこの世からいなくなってしまったら、私はもっと苦しくなる」
自分の胸を押さえて必死に訴えかけるフィオナを見て、ヴィアは困惑するしかなかった。
「だからと言って、君が俺を受け入れられるわけじゃないだろう。それに、呪いは愛する人と心から愛し合うことでしか解けない。フィオナは俺を好ましく思ってくれているかもしれないが、愛しているわけではないだろう」
悲しげに少し微笑みながらヴィアは言う。ヴィアの言葉に、フィオナの胸はギュッと押し潰されそうになっていた。
(愛していない?本当に?だとしたら私のヴィアに対するこの気持ちは一体なんだっていうの?)
「……わからない、わからないの。でも、私はあなたを助けたい。あなたのためならきっとなんだってできる。もし可能性があるのなら、私はその可能性に賭けたいのよ、ヴィア」
フィオナはキラキラとした瞳で見つめそう訴えかけてくる。愛する相手からひたむきにそんなことを言われて、気持ちを抑えられる男なんて果たしているのだろうか。
そっと、ヴィアはフィオナの頬に手を伸ばす。いつものように、頬には触れずすぐそばでその手は止まった。