青いベンチ


「超タルイ、何で体育祭なんか何でやるの?って顔してるねかお君」

「正解!玲菜は相変わらず鋭いこと。」

またふたりは喋ってるよ。

何でこう嫉妬しちゃうんだろう…

「だってうちもいやなんだもん。」

「何で?」

「日焼けするんだもん」

「女の子らしいな。」

「日焼けしたとこ雄太に見られたくないじゃん?」

でた…雄太。

「玲菜…日焼けしたな…俺達別れよう。とか?」

「それはないから。マジ爆笑。」

「何ヶ月たったの?」

「えっと…もう少しで7ヶ月。」

マジかよ。俺に勝ち目ないじゃん。

「ほーう。」

「何それ。つかかお君体育祭は頑張んないとダメだからね。」

「何で?めんどい。」

「りおにいいとこみせるためでしょ。」

りお?りおってまさかりお?

「めんどくさい。」

「そんなこと言っていいのかな?克巳は何団?」

「赤にいないの?玲菜がいうなら白だ…」

「だから?」

「頑張ります。」

「まあ、そういう事だよ。」

克巳?克巳とりお…つまり薫はりおが好きってこと?

「何頑張ればいいの?」

「そりゃ、男子だけの戦いといえば学校恒例の…」

「騎馬戦?」

「当たり!」

「あれきらい。」

「信じらんない!あれは女子にアピール出来る最大の競技なんだからね。」

そんなものなのかね…

「そうだけど…だってどうせ俺、下になるじゃん。」

「かお君デカイからね。だから部活は?」

「バスケ部。だけどそれは関係ない!」

「じゃあ俊とあと誰かで組めば?」

何故俺?
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