青いベンチ
玲菜

あーあ、めんどくさい体育祭なんてさ。

棒引きの説明をしている先輩。

どうせ、内申あげるためとモテようとしてるしか見えないし。

だってそうじゃなきゃこんなに…ね?女子にしかわからないこの空気。

なんかあたし可愛いくない?見たいな言動。いかにも偉い子みたいなまとめかた


聞いてるとついついでるあくび。棒引きのルールなんか理解済み。

じゃなきゃ無駄に1年過ごしませんよ。

マジ効率悪いんだよ。1年生だけに説明すればいいのにさ。

「玲菜さすごく嫌そうな顔してるよ。」

「りお、だってさ効率悪いじゃん。」

「何が?」

「うちらは棒引きのルールなんか理解済み。知らない人には説明は必要だとおも
うけど、うちらはその間に作戦練ってたほうが効率いいじゃん!」

「玲菜らしいね。」

「まあね。克巳はどう?」

「かなりヤバイ。でも先輩みたの!」

「先輩?」

「そう!超カッコイイの。」

「克巳は?」

「なんか克巳と一緒に心の中入った感じ?」

えっと、理解ができません。頭の中?しかないんですけど…

「どっちかにしなよ。」

「時がきっと薬だね。」

満面の笑顔呆れた…

これがりおだけど、かお君どうするかな?

呆れたけど、少し面白くて笑ってしまった。

「何わらってるの?」

「なんでもない。」

やっぱり面白い。どうなるんだろう。

期待してよ。この後どうなるか。

つまんなかった時間が楽しくなった時だった。

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