青いベンチ
「俺はりおが好きだよ。」

「やっぱ?まあ当然だけど。」

「でも俺には無理だ。」

「何で?」

何で?って知らないのかよこいつ。

「だってあいつにはさぁ・・。」

「克己のこと?それはもう違うよ。別れたんだよ、りお克己と。」

え?

「何でだよ。2人かなり良かったじゃん。」

「だからそれがわかんないの。りお、いきなり言われちゃったの。でも克己ってなんとなく女好きな感じするけど・・。でもうちもショックだったな。」

そういって玲菜は泣いていた。

「おい人のことで泣くなよ!」

「違う。玉ねぎ目にしみたの!まあだからかお君にもチャンス来たんじゃない?今、告るべきだよ。」

「いきなり無理だろ。」

そりゃいろいろあるし。

「あーもう。俊これ炒めといて。うち片付けるから。かお君その生ごみ捨てるから一緒に来て。」

俊が嫌と言うのを無視して俺らは捨てに行った。

その途中、

「なんでこうじれったいのわけ?いきなりだからいいんでしょう?タイミングってそん

なに重要?」

玲菜にいわれた。

「だってKYなとこでいえるか普通。」

「じゃあ言うけど、この信号が赤になったら言おう、今日は天気が悪いからやめておこう、りおが俺の気持ちに気づいたら言おう。とかそんな言い訳並べてたら一生できないよ。今だ、今しかない。そう思わないといけないんじゃないの?マジ男子ってクドイ。」
そういって走っていってしまった。

正直玲菜の言葉はすごくわかる。そう思い描けたらどんなに楽だろうか。




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