青いベンチ
「ハァ」そうため息をついてしゃがみこんだ。

俺なにうじいじしてるんだろう。

「かお君!」その声がするほうをむくといたのはりおだった。

「玲菜達が呼んでるよ!カレー出来てるから速くこいって。」

「りお、自分の班は?」

「あー。自分の担当終わって、後は他の子がやってるの。で玲奈が出来たからう
ちも食べようと思って。一緒に行こう!ほら。」

そういって腕を引っ張られた。

「なんでりおがきたの?」

1番気になった事を聞いた。

「あぁ、なんか玲菜がよんできてって。うち片付けないといけないから。って言
われて。」

玲菜…早速度胸試しがきたか。しばらく歩いたところで

「りお…あのさ…」

りおが振り返ったその瞬間、
「速く食べよーぜ!」

俊に邪魔された。

「ほら。かお君行こう。」

りおに引っ張られ連れてかれた。

ヤバイ。また玲奈に言われる。

カレーは美味しかったし、りおが前にいるのに、邪魔されたショックが癒えなく
て、ポカンとしたまま食べていた。

「りおは自分の班のもあんだから、少しね。」

「えー!やだ!」

そんな会話もツッコミをいれる気力がなかった。

片付けの時間がきて、俺は玲菜と一緒に片付けた時、

「かお君まさかさぁ…」

「そのまさかで、俊に邪魔された。」

「そのまえに言わなかったの?」

「決心つかなくて…」

「最低。うちせっかくふたりっきりにさせたのに、あそこまでだいたい5分かかるんだよ。だからりお行かせたのにマジで何考えてんの?」

「だってさ……振られるの怖いし、邪魔されたし…」

「いまさら何怖がってるわけ?かお君はりおに彼氏がいても自分の力で振り向か
せる!って決めたから好きでいるんじゃなかったの?」

「まあ…そうだけど…」



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