色のない世界でただ君を見つめていたかった
森田
6限終了のチャイムがなり、廊下が騒がしくなってきたので教室に戻ると、森田真帆と目が合った
確か森田さんは中学の頃からさなと仲が良かったはずだ。
「あー!さな、さなー!」
と言いながらさなの方へ走っていき、さなを連れて俺のところまで来た
「さながずっと探してたよ」
「いおりどこいたの?授業サボるなんてらしくないじゃん、やっぱりなんかあったんだよね?」
「空き教室で寝てた、昨日あんま寝てなくてさ」
「え、こっちで寝ればいいじゃん?」
「空き教室の方が静かだし、授業も当てられないだろ?」
「あー、確かに、、?」
と言いながらまたどこか納得いかない顔をされた