色のない世界でただ君を見つめていたかった
そこからは流れるように時が過ぎて行き、外を見たら真っ暗になっていた。
数日後の昼下がり、俺と森田さんとゆうはさなの家の前に立ってインターホンを鳴らした
かずは塾で行けないらしい。
ピンポーン
「はーい!」さなの声だ
ガチャッ
「「「お邪魔します」」」
「今お母さんいないから気楽にしてて良いよー」
「今日お母さん帰ってくるの何時だって?」
「んー、なんか曖昧な返事だったけど夕方だって18:30とかじゃないかな」
「りょー」
「じゃ、始めますか〜!」
と言ってみんなで八代家を片つけて行く
そう、今日はさなのお母さん暖子さんの誕生日パーティーをすることになっている
冬夜さんが亡くなる前までは毎年やっていた誕生日パーティーだったが、冬夜さんがいなくなってから全くやらなくなってしまったと言う。
片つけは一時間で終わり、その後準備に取り掛かった
リビングを飾り付け、料理を作り、ケーキも森田さんの指導のもとなんとか出来上がった。
「それじゃあ私たちはこれで〜」 「じゃ」
と言ってゆうと森田さんだけ帰って行った