色のない世界でただ君を見つめていたかった

花屋

「お母さん!私は、 花屋になります 」




「…。さな、、そんなにも花屋になりたい理由はあるの?」











「みんなに笑顔を届けるため」







と言い、お母さんに泣き笑いの顔を向けた








「そっか……。さながちゃんとした夢を持ててよかったわ…

ママとパパの子よ、きっといい花屋になるわね」






暖子さんも泣き笑いの笑顔でさなを見る






「それ、お父さんも言ってた」






と言ってさなは暖子さんに抱きついた







「なんでもっと早くさなの気持ちに応えてあげられなかったんだろう…ごめんなさい、さな。
それと、衣織くん、私の背中を押してくれてありがとう」




俺はにっこり笑って返す


「俺は何にもしてないですよ、おばちゃんとさなの気持ちがあってこその今ですから」







その後さなが作った料理を3人で食べ、楽しい一時を過ごした。

さなも暖子さんも笑顔が絶えず、楽しい雰囲気のまま誕生日パーティーを終えた







「いおり、今日は本当にありがとね」







「こちらこそ、良かったよ」 ((最期に少しでもさなの役に立てて))




と言ってその日はさなと別れた
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