色のない世界でただ君を見つめていたかった
学校につき席に座ると大勢の同級生に囲まれる
いつものことだが今日はあまり乗り気になれず、断って席を立った。
最近よく行っている屋上へ行き、一息ついているとゆうが入ってきた
「なぁ衣織、ほんとは俺たちに何か隠してるだろ。」
ただでさえ寒いのにゆうの一言でさらに寒くなった
「は…?なんのこと。なにも隠してねーけど」
焦って棘のある返しをしてしまった
「それって嘘ついてる時の顔だよなぁ、なんで、何でだよいお…」
「え…いや、………なにが?」
あー、くそっ
「ふざけんなよ、いお…そんなに俺たちに話せないことなのかよ……」
「……」
「なぁ、なんか言ってくれよ。頼むから」
「ゆうと、放課後話そう。」
とだけ残して屋上を後にした