色のない世界でただ君を見つめていたかった
決意
流れるように時間は過ぎ、放課後になった。
俺はゆうの席へ向かった
「行くぞ、ゆう」
「あぁ、」
俺たちが向かったのはゆうと俺が初めて会った場所でもある星見丘
この丘の本当に名前は旧鐘状里畳忠丘と言うらしい。
覚えづらいので2人で名前をつけた
丘の上に着くと陽が沈み出していた
「ゆう、今まで黙っててごめん。遅くなってごめん。
今から話すこと、冷静に聞いてほしい」
「ん。」
感情の読み取れない返事をした
「実は俺、この前入院した時に心臓病って言われた。貧血じゃない」
「…」
「それと、もうあんま長くないってのも聞かされた。」
「は、何言って…んだよ…」
「あと、このことは誰にも言わないでほしい」
「おい、衣織ちょっと待て。何でこんな大事なこともっと早く言わないんだよ。
………なんだよ他のやつらに言うなって、お前自分がなにしてんのか分かってんのかよ!!」
ゆうの拳は震えていた
「落ち着け、裕翔。」
「は!?落ち着けるかよ大体なんで今まで黙ってられたんだよ!!俺ら幼馴染だよな?そんなふうに隠されると信用無くすんだけど」
「…っじゃあ!裕翔は俺と同じ状況になった時どうすんだよ。俺だって最初は話そうかずっと迷ってた。
けど話さないって決めたのは!
最期まで隠すって決めたのは!
お前らのためでもあったんだよ…
どうしようもなかったんだよ。話したところでなにもかわらないじゃねぇか」
両肩に激痛が走った
ゆうに肩を掴まれていた
「話してくれない方が傷つくに決まってんだろ!なんでそれがわからない?お前も俺たちの気持ちになってみろよ」
「……はなせよ…」
「あ?」
「肩離せっつてんだろ」
俺はゆうの手を振り払う
「…って………なにすんだよ」
「お前に話すべきじゃなかったな」
と言い裕翔に背を向けた
が、後ろから制服を思いっきり引っ張られ胸ぐらを掴まれた
「ふざけんな、また逃げんのかよ。また俺たちに隠すのかよ」
「これは俺なりに考えた結果だ。お前らにとやかく言われる筋合いはねぇんだよ。」
「そんな理由で逃げていいと思ってんのか!!目、覚せよ!お前が今やってることは自分を守るためだけの行動でしかないじゃねえか!
自分の死を受け入れたくないからって1人で全部抱え込むなよ!自分の殻に篭るなよ!!
俺は、俺たちはお前の何なんだよ、上辺だけの友達か?」
「ちげーよ。上辺だけじゃない。だからこそ言えないんだよ。言えなかったんだよ」
「上辺だけじゃないって思ってんなら、俺は言って欲しかったわ。アホ」
「だからごめんって最初に言っただろ、バカ」
「バカって言うなアホ」
「ふざけんなお前も言ってんだろバカ」
「それで、余命わずかと言えど後どれくらいなんだよ」
「もう二ヶ月切ってる」
裕翔は悔しそうに顔を歪めて俯き、
「くそ……」
と掠れる声でつぶやいた
「ごめんな、ゆう。」
とゆうの頭を撫でた
「ごめんなんて言うなよ…、こんなん俺1人で抱えきれねぇよ、いお。」
「分かった。あの3人には明日言うよ。ゆうもついてきてくれるか?」
「ついてくよ。」
「あり……っくはっ…」
激しい動悸がして視界が歪んだ
咄嗟に倒れ込む
やば……発作だ、
「おい!大丈夫かよ!?今救急車呼ぶ…っ」
「ぅ…ゆう、…と」
俺はゆうの席へ向かった
「行くぞ、ゆう」
「あぁ、」
俺たちが向かったのはゆうと俺が初めて会った場所でもある星見丘
この丘の本当に名前は旧鐘状里畳忠丘と言うらしい。
覚えづらいので2人で名前をつけた
丘の上に着くと陽が沈み出していた
「ゆう、今まで黙っててごめん。遅くなってごめん。
今から話すこと、冷静に聞いてほしい」
「ん。」
感情の読み取れない返事をした
「実は俺、この前入院した時に心臓病って言われた。貧血じゃない」
「…」
「それと、もうあんま長くないってのも聞かされた。」
「は、何言って…んだよ…」
「あと、このことは誰にも言わないでほしい」
「おい、衣織ちょっと待て。何でこんな大事なこともっと早く言わないんだよ。
………なんだよ他のやつらに言うなって、お前自分がなにしてんのか分かってんのかよ!!」
ゆうの拳は震えていた
「落ち着け、裕翔。」
「は!?落ち着けるかよ大体なんで今まで黙ってられたんだよ!!俺ら幼馴染だよな?そんなふうに隠されると信用無くすんだけど」
「…っじゃあ!裕翔は俺と同じ状況になった時どうすんだよ。俺だって最初は話そうかずっと迷ってた。
けど話さないって決めたのは!
最期まで隠すって決めたのは!
お前らのためでもあったんだよ…
どうしようもなかったんだよ。話したところでなにもかわらないじゃねぇか」
両肩に激痛が走った
ゆうに肩を掴まれていた
「話してくれない方が傷つくに決まってんだろ!なんでそれがわからない?お前も俺たちの気持ちになってみろよ」
「……はなせよ…」
「あ?」
「肩離せっつてんだろ」
俺はゆうの手を振り払う
「…って………なにすんだよ」
「お前に話すべきじゃなかったな」
と言い裕翔に背を向けた
が、後ろから制服を思いっきり引っ張られ胸ぐらを掴まれた
「ふざけんな、また逃げんのかよ。また俺たちに隠すのかよ」
「これは俺なりに考えた結果だ。お前らにとやかく言われる筋合いはねぇんだよ。」
「そんな理由で逃げていいと思ってんのか!!目、覚せよ!お前が今やってることは自分を守るためだけの行動でしかないじゃねえか!
自分の死を受け入れたくないからって1人で全部抱え込むなよ!自分の殻に篭るなよ!!
俺は、俺たちはお前の何なんだよ、上辺だけの友達か?」
「ちげーよ。上辺だけじゃない。だからこそ言えないんだよ。言えなかったんだよ」
「上辺だけじゃないって思ってんなら、俺は言って欲しかったわ。アホ」
「だからごめんって最初に言っただろ、バカ」
「バカって言うなアホ」
「ふざけんなお前も言ってんだろバカ」
「それで、余命わずかと言えど後どれくらいなんだよ」
「もう二ヶ月切ってる」
裕翔は悔しそうに顔を歪めて俯き、
「くそ……」
と掠れる声でつぶやいた
「ごめんな、ゆう。」
とゆうの頭を撫でた
「ごめんなんて言うなよ…、こんなん俺1人で抱えきれねぇよ、いお。」
「分かった。あの3人には明日言うよ。ゆうもついてきてくれるか?」
「ついてくよ。」
「あり……っくはっ…」
激しい動悸がして視界が歪んだ
咄嗟に倒れ込む
やば……発作だ、
「おい!大丈夫かよ!?今救急車呼ぶ…っ」
「ぅ…ゆう、…と」