悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
 感じさせられたことが悔しかったのか恥ずかしかったのか、ニッと口角を上げて私を射貫くように見つめると、私の胸へとむしゃぶりついた。

「ひぁっ!?」
「さっきまでの余裕はどこへやった?」
「ん、やっ、余裕、なんて……っ、あぁ!」

 ぢゅっと強く吸われ、口内で乳首が弾かれる。
 反対の乳首も彼の指先が先端を摘まみ、捏ねられた。

「あっ、つよ……っ」
「だが反応がいい。気持ちいいのか?」
「ん、きもち、い……!」
「本当に可愛いな」

 私の胸元でクスリと笑うと、その吐息が乳首を掠めゾクリとする。
 舌と指で蹂躙されていたせいか、敏感になった先端が更なる刺激を求めふるりと揺れた。

「サシャ」
「あん、ルミール、さま」
「サシャ、サシャっ」

 私の名前を何度も呼びながらちゅぱちゅぱと乳首を吸われ、ピンとした尖りが指先で押し込まれ何度もカリカリと引っ掻かれる。
 もう何度も経験したこの快感に私が体を震わせていると、彼の手のひらがそっと私の下腹部へと触れた。

「……最初は、指で優しく」
「ひ、ぁ……!」

 私が書いた指南書の通りに優しく彼の手が動く。
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