悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
戸惑いながら頷きそんなことを考える。
不能でないなら、閨での行為は可能なはずだ。
「だが公爵家。跡継ぎを作らない訳にはいかない」
“確か、ユクル公爵家にはルミール様しかお子はいらっしゃらなかったのよね”
両親を不慮の事故で亡くし、若くして唯一の後継者となった彼には、確かにその責務があるのだろう。
貴族というのは大変だ。
「ですが、その……、機能しているのならば回数をこなせばいつかは奥様がお子を授かるのでは?」
処女狂いだからその一回で孕まなければダメということなのだろうか?
だがそうだとしても、跡継ぎを望んでいるのなら翌日に追い返すのは早計すぎると思う。
その一回で孕んだ可能性もあるのだから。
だが気まずそうに顔を赤らめ逸らす公爵様に気付き、私に冷や汗が滲む。
「……だからその、一度も、出来たことがないんだ」
「……え、まさか」
“出来たことがないって、お子ではなくてまさか、まさか……”
まさか。
まさかまさかまさか。
「童貞ってことですか!?」
バツ5なのに!
不能でないなら、閨での行為は可能なはずだ。
「だが公爵家。跡継ぎを作らない訳にはいかない」
“確か、ユクル公爵家にはルミール様しかお子はいらっしゃらなかったのよね”
両親を不慮の事故で亡くし、若くして唯一の後継者となった彼には、確かにその責務があるのだろう。
貴族というのは大変だ。
「ですが、その……、機能しているのならば回数をこなせばいつかは奥様がお子を授かるのでは?」
処女狂いだからその一回で孕まなければダメということなのだろうか?
だがそうだとしても、跡継ぎを望んでいるのなら翌日に追い返すのは早計すぎると思う。
その一回で孕んだ可能性もあるのだから。
だが気まずそうに顔を赤らめ逸らす公爵様に気付き、私に冷や汗が滲む。
「……だからその、一度も、出来たことがないんだ」
「……え、まさか」
“出来たことがないって、お子ではなくてまさか、まさか……”
まさか。
まさかまさかまさか。
「童貞ってことですか!?」
バツ5なのに!