悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
 ガコン、と今度は鈍い音がし、私の扉が完全に取り外される。
 引いて開けるタイプの扉が、最初から嵌め窓だったかのように取り払われ、目の前には扉だったものを脇に抱えたルミール様がいた。

 愕然としつつドン引きした私が視線を女将へと向けると、流石の女将も想定外だったのだろう。
 呆然と扉を眺めていた。
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