悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
“だからあの露店街の方にいたのね”
彼の説明に少し納得した私だが、まだ聞かなくてはならないことが沢山あった。
「専属護衛、というのは?」
「俺の評判は知っての通りだ。俺の妻になれば悪意ある相手も近づいてくる」
「ちなみに私が選ばれたのは、もちろん実力があるからですけど、女性だってのも大きいんですよ。男って拗らせると面倒くさいですね」
「余計なことを口にするな」
クスリと小さく笑いを溢したエリンは、私たちにお辞儀し再び階段の下へと降りて行った。
もう挨拶は済んだということなのだろう。
「昨日は、どうして来てくださらなかったんですか?」
彼女がただの護衛で案内をしていただけだったのなら、夜は来れたはずだ。
それなのに昨日彼の訪れはない。
娼館まで私のために買うと言い出したのだ、ここで今更彼の気持ちを疑うなんてことはしないが、気になったので聞いてみる。
だが私のその疑問に答えたのはルミール様ではなく女将だった。
「サシャの顔色が悪かったからね。それに連日お相手をしていたお客様がなかなか無茶な回数をこなしたようで丁度休みを与えるつもりだったんだよ」
「そ、れはっ」
彼の説明に少し納得した私だが、まだ聞かなくてはならないことが沢山あった。
「専属護衛、というのは?」
「俺の評判は知っての通りだ。俺の妻になれば悪意ある相手も近づいてくる」
「ちなみに私が選ばれたのは、もちろん実力があるからですけど、女性だってのも大きいんですよ。男って拗らせると面倒くさいですね」
「余計なことを口にするな」
クスリと小さく笑いを溢したエリンは、私たちにお辞儀し再び階段の下へと降りて行った。
もう挨拶は済んだということなのだろう。
「昨日は、どうして来てくださらなかったんですか?」
彼女がただの護衛で案内をしていただけだったのなら、夜は来れたはずだ。
それなのに昨日彼の訪れはない。
娼館まで私のために買うと言い出したのだ、ここで今更彼の気持ちを疑うなんてことはしないが、気になったので聞いてみる。
だが私のその疑問に答えたのはルミール様ではなく女将だった。
「サシャの顔色が悪かったからね。それに連日お相手をしていたお客様がなかなか無茶な回数をこなしたようで丁度休みを与えるつもりだったんだよ」
「そ、れはっ」