悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
「今は俺に集中して欲しい。やっと本当にサシャを手に入れたんだから」
「ひゃっ!」

 ムッと口を曲げ拗ねたような表情でそんなことを言ったルミール様の手がそっと私の胸を揉む。
 彼のコートを羽織って帰って来たが、その中に着ていたのは娼館でお客様を迎えるための薄い衣装だったので、彼の手のひらの感覚が強く伝わり私の体がビクリと跳ねた。

 胸を包むように両手で揉みながら、親指の腹で乳首を探すように服の上から何度も擦られる。
 布越しに与えられる刺激がもどかしくも気持ちよく、あっという間に私の乳首はツンと主張し出した。

「可愛いな」
「も、言わないで……っ」

 乳首を見付けた彼が執拗に先端を擦り、私の体に快感が走る。
 目を瞑ってそのもどかしい快感に委ねていると、服越しに彼が吸い付いた。

「あっ」
「もうコリコリになっている」
「ん、んっ」

 窄めた舌先で押し込み、ちゅうっと吸う。
 彼の唾液が服に滲み、胸の先端が濡れ透けていた。

「色まで見えるな」
「も、もうっ」
「はは、いつもより赤く見えるのはもう食べ頃ということか」
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