悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
 なんだか不穏な言葉が聞こえ唖然とした私を放置し、私の両膝を掴んだ公爵様が勢いよくがばりと左右に大きく開いた。

“い、いきなり!?”

 いや、確かにこういう無理やりを楽しむプレイもこの世にはある。
 この世にはあるが、それはあまりにもコアな世界であって夢見る処女相手にしていいことではない気がする。

 だが焦っている私に気付かないのか、そのまま下着に触れた公爵様は足を割った時と同じ勢いで思い切りずらしまだ何ひとつ準備の出来ていない性器を露出させた。

「ちょ、待っ」
「では挿れるぞ」
「えぇえ!?」

 その掛け声と共に自身の夜着の紐をほどき、彼の下半身が取り出される。
 まだ性的快感や興奮を感じていないからか、まだ勃ってはいないソコは、臨戦態勢になっていないにも関わらず驚くほどのサイズを誇っていた。

“ビッグマグナム!!!”

 これが臨戦態勢になったらどうなるのだろうか。
 というか、挿れるって言っていたがまさか愛撫もなしに挿れるつもりなのだろうか。

 まさかそんな、だが彼にはもう既に特大の『まさか』を実感させられているのだ、油断しては……って本当に挿れようとしている!?
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