悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
“仕方ない……”
 
 ふぅ、と深呼吸をし気合を入れて彼へと視線を合わせる。

「ルミール、様」
「あぁ。うん、思ったより悪くないな」

 何が気に入ったのか、ふはっと楽しそうに笑った彼の手のひらがそっと私の頬に触れた。
< 47 / 180 >

この作品をシェア

pagetop