悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
 下着越しに軽く触れただけなのに濡れた手のひらを見ながら首を傾げられ、微妙な言葉を付け足す。
 だがいまいち納得していないのか、しげしげと私の愛液で濡れた手と私を見比べられて私はとうとう羞恥心の限界に達した。

「も、もうっ! 次の説明に入りますから!!」
「あぁ。よろしく頼む」

 相変わらずこくりと真面目な顔で頷く彼になんだか調子を崩されつつ、私は指を二本立てる。

「大事なことはふたつです! 指で解すことと、いきなり挿入しないこと!」
「なるほど、まず指なんだな」
「舌とかでも構いませんが、解れていないのにいきなりその、お、大きいモノをナカへ挿れると裂ける恐れがありますので」
「裂ける……!?」
「そうです、かなり痛いです」

 私の説明を聞き愕然とした顔をするルミール様。
 てっきり怪我をすることに驚かれたのかと思ったのだが。

「サシャはその痛みを知っているのか?」
「……へ?」
「だ、だからその……」
「な、ないですよ!? 処女の娼婦を買われたんですから!」
「あ、あぁ、そうか。サシャが痛い思いをしていなくてよかった」
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