悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
9.言葉攻めを覚えてみよう
「言葉攻めはいいんです、でも攻めに使う言葉のチョイスがおかしいです」
「こ、言葉攻め?」
はぁぁ、と深いため息を吐くと、ビクリと肩を跳ねさせたルミール様が姿勢を正して私の前に座り直す。
まるで叱られるのを待っている犬のようなその様子に、さっきまでの逆立った心が少し落ち着いた。
「痛いなら痛いと私はちゃんと言います。痛くしないように学んでいるのですから、何度も聞かなくてもいいです!」
「す、すまない」
「質問も構いません、これは本番に向けての練習なのですから」
ね? とそう言い聞かせるようにそう伝えゆっくりと頷く。
ほぼ素っ裸で格好つけてる自分がちょっと恥ずかしいが、そこはもう考えるのをやめた。
“というか、しょんぼりされると……”
やっぱり可愛い。
母性本能とはこういうものなのか、と思いつつ彼の様子を窺っていると、控えめに片手が上げられる。
「質問をしたい」
「はい」
「言葉攻めとは、なんだ?」
「えっ!」
まさかそんなレベルの質問が来るとは思っておらず愕然とするが、だが相手は悪徳公爵……の仮面を被った童貞だということを改めて実感した。
「こ、言葉攻め?」
はぁぁ、と深いため息を吐くと、ビクリと肩を跳ねさせたルミール様が姿勢を正して私の前に座り直す。
まるで叱られるのを待っている犬のようなその様子に、さっきまでの逆立った心が少し落ち着いた。
「痛いなら痛いと私はちゃんと言います。痛くしないように学んでいるのですから、何度も聞かなくてもいいです!」
「す、すまない」
「質問も構いません、これは本番に向けての練習なのですから」
ね? とそう言い聞かせるようにそう伝えゆっくりと頷く。
ほぼ素っ裸で格好つけてる自分がちょっと恥ずかしいが、そこはもう考えるのをやめた。
“というか、しょんぼりされると……”
やっぱり可愛い。
母性本能とはこういうものなのか、と思いつつ彼の様子を窺っていると、控えめに片手が上げられる。
「質問をしたい」
「はい」
「言葉攻めとは、なんだ?」
「えっ!」
まさかそんなレベルの質問が来るとは思っておらず愕然とするが、だが相手は悪徳公爵……の仮面を被った童貞だということを改めて実感した。