悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
そしてそのまま騎士たちの方へ振り返った公爵様に唖然とする。
“か、隠れ……”
「彼女はサシャ」
“紹介しちゃったー!?”
「訳あって現在滞在して貰っているが、彼女は俺の大事な女性だ。丁重に扱うように」
「なっ!」
“大事な女性……!?”
さらりと付け足されたその言葉に呆気に取られ、ぽかんと口を開いて見上げると、見上げる私に気付いた公爵様が恥ずかし気もなくにこりと笑いかけた。
“だ、大事な練習相手の女性、ってことよね?”
確かに堂々と大事な『練習』相手だとは言えない。
きっとそういうことのはず。
だがそのままの言葉で受け取った騎士たちは一瞬で色めき立った。
「おぉ……っ」
「ルミール様が女性に笑顔だと?」
「不敬は絶対許されないぞ、椅子を持ってこい! あと日除けもだ!」
“えぇえ、なんか凄いことになったんですけど!?”
白い目で見られるかもと覚悟していたのに、結果謎にキラキラした視線を向けられ逆に居心地が悪くなってしまった私は、一緒に来たイレナに助けを求めようと後ろを振り向く。
“か、隠れ……”
「彼女はサシャ」
“紹介しちゃったー!?”
「訳あって現在滞在して貰っているが、彼女は俺の大事な女性だ。丁重に扱うように」
「なっ!」
“大事な女性……!?”
さらりと付け足されたその言葉に呆気に取られ、ぽかんと口を開いて見上げると、見上げる私に気付いた公爵様が恥ずかし気もなくにこりと笑いかけた。
“だ、大事な練習相手の女性、ってことよね?”
確かに堂々と大事な『練習』相手だとは言えない。
きっとそういうことのはず。
だがそのままの言葉で受け取った騎士たちは一瞬で色めき立った。
「おぉ……っ」
「ルミール様が女性に笑顔だと?」
「不敬は絶対許されないぞ、椅子を持ってこい! あと日除けもだ!」
“えぇえ、なんか凄いことになったんですけど!?”
白い目で見られるかもと覚悟していたのに、結果謎にキラキラした視線を向けられ逆に居心地が悪くなってしまった私は、一緒に来たイレナに助けを求めようと後ろを振り向く。