悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~
スプリングが軋み、ギシリと響いた音がやたらと大きく聞こえた。
「で、では、失礼します」
ドキドキと早くなる鼓動。指先まで熱を持っているような気がするのは何故だろうか。
“大丈夫、ただ重ねるだけでいいんだから”
そっと彼の首に腕を回し、場所を外さないようにと祈りながら顔を近付ける。
そしてすぐにふに、とした柔らかいものが自身の唇に触れた。
“達成したわ!”
「どうですか!? これが口付けってやつですよ!」
パッと彼から顔を離しながら意気揚々とそう告げた私の後頭部に、そっと大きな手のひらが触れる。
一瞬撫でるように動いたと思ったら、そのままグイッと引き寄せられた。
「んっ」
離れたはずの唇が再び重なり、私から呼吸を塞ぐ。
息苦しさと突然の出来事に驚いて口を開くと、ぬるりとした熱いものが口内へと入ってきた。
“これって舌!?”
蠢く彼の舌に、どう応えればいいかわからずはふはふと口呼吸を繰り返していると、今度は私の唇をなぞるように彼の舌が這う。
「ん、公爵、さ、ま……っ」
「練習中は名前で呼んでくれるんじゃなかったのか?」
「ルミ……ん、んんっ」
「で、では、失礼します」
ドキドキと早くなる鼓動。指先まで熱を持っているような気がするのは何故だろうか。
“大丈夫、ただ重ねるだけでいいんだから”
そっと彼の首に腕を回し、場所を外さないようにと祈りながら顔を近付ける。
そしてすぐにふに、とした柔らかいものが自身の唇に触れた。
“達成したわ!”
「どうですか!? これが口付けってやつですよ!」
パッと彼から顔を離しながら意気揚々とそう告げた私の後頭部に、そっと大きな手のひらが触れる。
一瞬撫でるように動いたと思ったら、そのままグイッと引き寄せられた。
「んっ」
離れたはずの唇が再び重なり、私から呼吸を塞ぐ。
息苦しさと突然の出来事に驚いて口を開くと、ぬるりとした熱いものが口内へと入ってきた。
“これって舌!?”
蠢く彼の舌に、どう応えればいいかわからずはふはふと口呼吸を繰り返していると、今度は私の唇をなぞるように彼の舌が這う。
「ん、公爵、さ、ま……っ」
「練習中は名前で呼んでくれるんじゃなかったのか?」
「ルミ……ん、んんっ」