えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
「ひぁっ!?」

 刻まれるその刺激に意識を向けている間にジルの指が奥まで挿入されており、ジルが話ながら指をぐりっと動かすと一際大きな快感が足先から頭のてっぺんへ向けて駆け上がる。

 ぐちゅぐちゅと淫靡な音を立てながらナカを擦られると視界が白く染まり自然と体が弓なりに反った。

“こんなの、知らない”

 与えられる刺激に意識が何度も飛びそうになる。
 だがその度にジルが指の腹が強く擦り、現実へと引き戻された。

「指、気持ちいい?」
「ァ……、ん、気持ち……い……」
「こっちで擦ってもいいかな」
「こっち……?」

 どこか夢心地でいる私の耳に、カチャカチャという金属が擦れる音が聞こえる。
 その音を追って少し体を起こした私が視線を下げると、トラウザーズの前をくつろげているところだった。

“こ、こんな凶悪なのが清廉潔白なジルに生えてるの!?”

 硬く反り返っているジルのを見て固まっていると、突然彼の手のひらが私の視界を塞ぐ。

「そんなにじっと見られると流石にちょっと恥ずかしいかも」
「あっ、ご、ごめんなさ……んっ!」
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