えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
 もっともっと刺激が欲しい。

「こっちもシてあげるね」
「あっ、あぁっ、あんっ」

 ねっとりと舌が這わされ、至るところに痕を残しながら愛撫を繰り返すジル。

“可愛い、好き、気持ちいい、もっと欲しい”

 幼子のように胸を刺激されると、母性本能が反応した。
 だがそれと同時に、幼子にはされないような淫らな行為であるとも自覚させられる。

 そしてその度にズクンと下腹部に熱が溜まり、私の息もどんどん上がった。

「ジ、ル」
「うん?」

 名前を呼ぶと、彼がじっと私を見上げる。
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