えぇっ、殿下、本気だったんですか!?~落ちこぼ令嬢は王太子の溺愛を肉壁だと思い込んでいる~
 体の奥で疼く熱が再び燃え上がりビクリと腰が跳ねる。

“……ダメ、なのかしら?”

 そしてそんな疑問が私の中に芽生えた。
 だって私たちは両想いで、そして本物の婚約者同士なのだ。

「ジル、体が……熱いの……」
「ッ」

 上目遣いでそう言うと、ジルがごくりと唾を呑む。

 今ならばもういいのではないだろうか。
 指では届かない私のナカを、ジルのモノで擦って貰えるのではないだろうか。

 そんな願いを込めて私が口を開く。

「最後までシて……?」

 そっと手を伸ばし服の上からでもわかるほど張り詰めたソコを撫でるとビクンと彼が大きく反応する。

“私でこうなってくれてる”

 それが嬉しく、そして薬の影響なのかどんどん思考が染まり彼のモノのことしか考えられない。

「奥まで埋めて」

 おねだりを口にする度に体が熱くなり息が上がる。
 疼いて疼いて仕方ない私をジルが暫く見つめた。

「……ダメ、今は、しない」
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